公務非正規女性全国ネットワーク憲章(はむねっと憲章)

わたしたち「公務非正規女性全国ネットワーク(通称:はむねっと)」は、だれもが安心して公共サービスに従事するとともに、だれもが安心して公共サービスを受けることができる社会を目指すため、以下の憲章を守りながら活動を進めることをここに宣言します。

1.はむねっとは、公務非正規女性、公務非正規従事者の声を大切にします。同時に、公務非正規の経験者やこの問題に取り組む必要を感じている個人の意見を尊重しながら活動を進めます。

2.はむねっとは、「当事者」を以下のように定義します。狭義の当事者を、現職の公務非正規従事者とし、広義の当事者を、元職、及び、公共サービスを受けている/受ける市民全体を指します。

3.はむねっとは、公務非正規従事者の待遇改善を求めますが、それは、公務正規職員の待遇を下げることで待遇格差を埋めるのではなく、公務非正規職員の待遇を上げる方向での格差改善を求めていきます。

4.はむねっとは、公務非正規女性、公務非正規従事者の待遇改善を実現することが、公務正規職員の働きやすさにもつながっていくものと信じています。

5.はむねっとは、公務非正規従事者が多くを占める職場で働く公務正規職員の負担の大きさにも、光が当てられることを目指します。

6.はむねっとは、当面、公務非正規領域の仕事に従事する女性たち、働き手、また、この問題に関心を寄せる個人をベースとした活動を進めます。

7.はむねっとは、狭義の当事者の声を集めて、広義の当事者である社会全体への呼びかけを行いますが、狭義の当事者がはむねっとの活動に参画しづらい状況下にあることも十分に認識して活動を進めます。

8.はむねっとは、会員の中には、来年や2年先の予定が立てられない狭義の当事者がいることに留意しつつ、可能な範囲で活動に参画できるよう、運営の工夫や改善をしつづけます。

9.はむねっとは、当面、公務非正規領域の仕事に従事する女性たち、働き手、また、この問題に関心を寄せる個人を会員として活動しますが、活動に賛同する団体との連携やサポートを受けながら、広く社会に向けた活動も目指します。

10.はむねっとは、活動に関わるメンバーのなかにある、年齢や、社会的な立場、学歴その他、それぞれが負っている社会的な背景、特に個々人が持つ「特権」を意識すると同時に、一人ひとりが、自分と他者を信頼し、対等であろうとすることを模索し、信頼関係を醸成してゆく努力をしながら活動を進めてゆきます。