2024/7/13に国立女性教育会館/NWEC/ヌエック(埼玉県比企郡嵐山町)で開催された100人会議「ジェンダー平等ってな〜に?」で、古川晶子が「公設男女センターの非正規コーディネーター」というテーマで話題提供しました。当日は小学生からシニアまで、様々な立場の方が集う場で、公務非正規の問題を伝える機会をいただきました。
NWECは、1977年に設立された、宿泊棟を備えた研修施設で、女性差別の問題を扱う国内唯一のナショナルセンターです。情報ライブラリには、ジェンダーに係る活動や研究の貴重な資料が所蔵されています。その数、実に14万点。緑と水辺が豊かで、Wi-Fiも完備な「泊まれる図書館」です(しかも格安)。
はむねっとはNWEC主催「男女共同参画フォーラム」に、2021年から毎年出展し、公務非正規女性の問題に関心と共感を持つ方々とつながってきました。
2021「公共サービスの持続可能性~「公務非正規労働従事者への緊急アンケート」をふまえて」
2022「公共サービスの持続可能性~女性が多く働く公務非正規労働の「専門職」の声から」
2023「ジェンダー化された公共サービス」から、持続可能性を問う~当事者の声を集めて」
このような重要な場所ですが、2023年12月、国は突然「移転または譲渡」の意向を明らかにしました。「機能強化」という説明がなされていますが、その計画や予算について具体性がなく、弱体化が危惧されています。埼玉県内市町の女性議員が中心となって立ち上げられた実行委員会は、NWECが現在の場所で存続することを求めています。今回の100人会議は、ジェンダーの問題にかかわる人々の拠り所としてのNWECの存在意義を見える化する取り組みの第一歩です。