あいち非正規公務員オータムミーティング2024実行委員会と公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)で、名古屋市長選挙(2024年11月10日告示・24日投票)の立候補者へ、会計年度任用職員制度に関する公開質問を実施しました。公開質問には、7人の候補者の内、3人の候補者から、回答が届きました。ご協力に感謝します。
回答のあった候補者:水谷 昇 候補・大塚耕平 候補・尾形けいこ 候補
なお、名古屋市長選への立候補者は、届け出順に、いずれも無所属の新人で、元会社員の太田敏光氏(76歳)、日本保守党と地域政党「減税日本」が推薦する元名古屋市副市長の広沢一郎氏(60歳)、旅行会社社長の水谷昇氏(61歳)、元大学講師の不破英紀氏(64歳)、元自治大学校教授の鈴木慶明氏(85歳)、自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦する元参議院議員の大塚耕平氏(65歳)、共産党が推薦する政治団体代表の尾形慶子氏(67歳)の7人です。
以下に、候補者からの回答、及び、11月12日(火)に行った記者会見資料(公開質問状の内容含む)を掲載します。是非お読みください。(記者会見後のニュース報道)
プレスリリース「首都圏106自治体情報公開請求の報告&はむねっと2024調査報告」関連資料
日時:2024 年9 月11 日(水)午前11 時~正午厚生労働省記者会見室
主催:なくそう!官製ワーキングプア東京集会実行委員会
1 106 自治体情報公開請求の結果から見えてきたもの~106 自治体首長への要請結果について
① 私たち(なくそう!官製ワーキングプア東京集会実行委員会)は、今年度、首都圏の人口10 万人以上の自治体に、会計年度任用職員の現状把握のために情報公開請求を行ってきました。その結果、大多数の自治体が、公募不合格者を含めた離職者数を把握しておらず、再就職支援体制はほぼ皆無である実態が明らかになりました。
② 情報公開実施後、今年の総務省通知も踏まえ、106 自治体の首長に「3 年公募制」の廃止を要請しました。その回答結果についても報告します。
◆首都圏106自治体情報公開請求の報告 ~労使双方の負担軽減のために
◆資料① 首都圏106自治体情報公開請求に至る経過と「大量離職通知書」について
◆資料② 人事院・総務省からの新たな通知を受けた対応討状況一覧
◆資料③ 首都圏106自治体離職状況集計表(20240906現在)
2 「はむねっと(公務非正規女性全国ネットワーク)」2024 年アンケート報告
実行委員会と協力関係にある「はむねっと」が、今年6 月から7 月にかけて行った、インターネットによる非正規で国の機関や地方自治体で働いている/働いていた当事者を対象に行ったアンケート調査結果(回答数685)について報告します。
(内容:就労形態、職場での呼称、年間就労収入、勤続年数、病気休暇の有無、心身の健康、相談経験、現在感じている問題等)
◆はむねっと2024調査
◆記者発表・報告原稿
3ILO(国際労働機関)への働きかけとILOから日本政府に対する意見提示について
ILO(国際労働機関)は、今年2 月、日本政府に対して「2025 年に向けた会計年度任用職員制度の改善」を促しました。人事院と総務省の「3年公募制」削除通知とともに、解説します。
◆要旨メモ
関連サイト:https://rentai-suginami.wixsite.com/0001
「第16回なくそう!官製ワーキングプア集会 反貧困集会2024人事院・総務省が「3年公募制」を廃止!今こそ、公務「非正規」に無期雇用の道を拓こう」が開催されます
■日時:2024年10月6日(日)13時~16時半/開場12時半
■会場:日本図書館協会研修室(東京都中央区新川1-11-14)
★茅場町駅(地下鉄東西線、日比谷線)[1][3]出入口徒歩約5分
★東京駅八重洲中央口徒歩約20分
アクセスマップ https://www.jla.or.jp/traffic_guide/tabid/75/Default.aspx
■定員:100名(申込不要)
■参加費:会場参加500円(資料費)
■WEB参加:(無料・YouTubeによる視聴・申し込み不要)
YouTube:https://www.youtube.com/live/PNm0S5M9WUs
※ただし、会場配布資料(送料込み1,000円、発送は集会後)が必要な方は、賛同フォームから申込。
わたしたちは、首都圏の会計年度任用職員の雇止めや離職の状況を明らかにするため、106自治体への情報公開請求に取り組んできました。
6月28日、人事院と総務省が「3年公募制」(「公募を経ない再度の任用」の上限を2回とする)を廃止する旨の通知を発出しました。これは「非正規」公務員問題に取り組む仲間たちの大きな成果といえます。
今後は「3年公募制」(一部では「5年」など)を運用している自治体に廃止の決断を求めていくことになります。一方、仕事は続くのに「任用期間1年」は変わらず残されています。
集会では106自治体に対する情報公開の結果報告書や人事院・総務省の6.28通知の意義、ILOからの「制度改善」要請など、現在までの到達点を共有し、「無期雇用」に向けた取り組みを皆さんとともに考えていきたいと思います。
ご参加をお待ちしています。
《プログラム》
・106自治体情報公開の結果報告
公募を経ない再度任用の上限を撤廃した3労組からの報告
・実践報告―闘いの現場から
スクールカウンセラー雇止め撤回闘争
ALT雇止め裁判闘争(東ゼン労組ALT支部)
ILOの取り組み報告
・徹底討論「有期雇用をやめさせよう!」
全労働/公務公共一般/北海道から/はむねっと
・会場からの質疑と発言
<主催>なくそう!官製ワーキングプア集会実行委員会
◆連絡先:nakuso_kanseiwp@yahoo.co.jp
https://nakusoukanseiwp.wixsite.com/tokyo-syukai/blank
はむねっと調査2024調査報告がまとまりました
はむねっとが今年6月から7月にかけて実施した「はむねっと調査2024」がまとまりました。回答者のみなさま、またアンケートの広報協力をいただいたみなさまに感謝します。
はむねっとは、2021 年発足直後に、「公務非正規労働従事者緊急アンケート」を実施し、それから毎年、アンケートを実施してきました。そして、この間、回答者の8 割を占めた会計年度任用職員に関わる課題をまとめ、総務省や人事委員会に対して「会計年度任用職員制度の見直し」を求める活動や、HP に「3 年目公募問題」特集ページを作成するなどの情報共有を行ってきました。私たちは、4 年間の調査や当事者の声で明らかになった、矛盾だらけの「会計年度任用職員制度」を変えたいと考えています。
2021 年以降の4 年間で、公務非正規問題の報道も格段に増えてきています。公務現場で非正規職員が増え続ける状況に対して、全国の公務職場で“ 非正規” として働く皆さんの声や経験から、制度の問題をあぶりだし、あらためて状況改善に向けて動いていきたいと思います。
調査報告を是非お読みいただき、ご活用いただければと思います!
公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)
★調査結果を読んだ感想、はむねっとへのメッセージはこちらから→アンケート感想
2024年7月13日 国立女性教育会館にて開催された100人会議「ジェンダー平等ってな〜に?」にて話題提供

2024/7/13に国立女性教育会館/NWEC/ヌエック(埼玉県比企郡嵐山町)で開催された100人会議「ジェンダー平等ってな〜に?」で、古川晶子が「公設男女センターの非正規コーディネーター」というテーマで話題提供しました。当日は小学生からシニアまで、様々な立場の方が集う場で、公務非正規の問題を伝える機会をいただきました。
NWECは、1977年に設立された、宿泊棟を備えた研修施設で、女性差別の問題を扱う国内唯一のナショナルセンターです。情報ライブラリには、ジェンダーに係る活動や研究の貴重な資料が所蔵されています。その数、実に14万点。緑と水辺が豊かで、Wi-Fiも完備な「泊まれる図書館」です(しかも格安)。
はむねっとはNWEC主催「男女共同参画フォーラム」に、2021年から毎年出展し、公務非正規女性の問題に関心と共感を持つ方々とつながってきました。
2021「公共サービスの持続可能性~「公務非正規労働従事者への緊急アンケート」をふまえて」
2022「公共サービスの持続可能性~女性が多く働く公務非正規労働の「専門職」の声から」
2023「ジェンダー化された公共サービス」から、持続可能性を問う~当事者の声を集めて」
このような重要な場所ですが、2023年12月、国は突然「移転または譲渡」の意向を明らかにしました。「機能強化」という説明がなされていますが、その計画や予算について具体性がなく、弱体化が危惧されています。埼玉県内市町の女性議員が中心となって立ち上げられた実行委員会は、NWECが現在の場所で存続することを求めています。今回の100人会議は、ジェンダーの問題にかかわる人々の拠り所としてのNWECの存在意義を見える化する取り組みの第一歩です。
<YouTube>女性差別撤廃条約実現アクション 国会議員とNGOの街頭リレートークin新宿駅前
2024/05/23に、女性差別撤廃条約実現アクション(OPCEDAW)主催の国会議員とNGOの街頭リレートークin新宿駅前に、はむねっとも参加・発言しました。当日の模様がYouTubeで公開されています。
はむねっとアンケート2024 ~ 一人ひとりの声を集めて! 今年も社会へ届けます。
★アンケートフォーム:https://forms.gle/xR42eNDM8vRPmw5J9
はむねっとは、2021年発足直後に、「公務非正規労働従事者緊急アンケート」を実施しました。このアンケートは、公務非正規の生の声を集めた調査として大きな反響を呼びました。その後も、私たちは毎年調査を行い、回答者の8割を占めた会計年度任用職員に関わる課題をまとめ、総務省や人事委員会に対して「会計年度任用職員制度の見直し」を求める活動や、 HPに「3年目公募問題」特集ページを作成するなどの情報共有を行ってきました。私たちは、3年間の調査や当事者の声で明らかになった、矛盾だらけのこの制度を変えたいと考えています。
今回実施する調査では、課題をより明確にしたいと、新たな設問も加えました。この4年間で、公務非正規問題の報道も格段に増えてきています。公務現場で非正規職員が増え続ける状況に対して、あらためて全国の公務職場で非正規で働く皆さんの声・経験を寄せてください!
今回実施するアンケートも、今までと同様に個人の特定ができないように集計し、8月末を目途に、ホームページで公表し、広く発信していきます。
また、周りの皆さんにも、回答を呼びかけてください。よろしくお願いします。
■対象者:非正規で国の機関や自治体で働いている(働いていた)方
※既に退職された場合でも、2020年4月から2024年3月の間に在職されていた方を含みます。
※地方自治体が派遣や業務委託、指定管理者など外部委託した職場(役所の窓口、保育園、図書館など)で働く(働いていた)方を含みます。
※大学等独立行政法人は、この調査では対象にしません。
■回答締切:2024年7月14日(日)23:59まで
■実施団体:公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)
■本アンケートに関する問い合わせ先
メール hiseiki.koumu@gmail.com
アンケートフォーム:https://forms.gle/xR42eNDM8vRPmw5J9
広報用リーフ(名刺サイズ版)
2024年6月6日 これでいいのか 図書館 ~担い手にまっとうな待遇を求める院内集会~
公共図書館や学校図書館で働いている70%以上は非正規雇用職員です。低賃金、短時
間勤務、有期雇用などの劣悪な待遇であるにもかかわらず、図書館を利用する市民や子供
たちに向き合い、専門的な仕事にあたっています。今まで、本人たちのやる気で支えられ
ているものの、やる気だけでは長続きしません。
この間行われた3つの調査から、その実態を知り、そうした状況の改善に向けた取り組
みを探る集会にしたいと考えます。
はむねっとも実行委員会メンバーです。是非ご参加ください。
◆開催日時:2024年6月6日(木)15:30~18:30
◆開催方法:会場及びオンライン(ユーチューブ配信)
・会場:衆議院第2議員会館多目的会議室(会場定員100名、参加無料)
申込フォーム:https://forms.gle/9Bx1JCViQHNPZqmi7(事前申し込み)
・オンライン: https://youtube.com/live/4ejvkTfsWOo?feature=share(後日視聴可)
◆集会チラシ
https://www.jla.or.jp/Portals/0/data/iinkai/seisakukikaku/20240606innai.pdf
◆プログラム
・主催者挨拶
・図書館調査報告
①公共図書館職員調査:図書館友の会全国連絡会
②学校図書館職員調査:日本図書館協会非正規雇用職員に関する委員会
③令和 5 年度公立学校における学校司書の配置状況に関する調査:文部科学省
・当事者からの発言
①公共図書館から
②学校図書館から
・国会議員挨拶、実行委員会参加団体からの報告、会場発言など
・アピール採択
◆主催:「 これでいいのか図書館 担い手にまっとうな待遇を求める院内集会」実行委員会
実行委員会構成:日本図書館協会/図書館問題研究会/学校図書館問題研究会/ 官製ワーキ
ングプア研究会/公務非正規女性全国ネットワーク/図書館友の会全国連絡会/ 学校図書館
を考える全国連絡会/上林陽治(立教大学特任教授)/日向良和(都留文科大学教授)
◆後援:(公社)全国学校図書館協議会 /親子読書地域文庫全国連絡会/文字・活字文化推
進機構
2024年5月23日「女性の権利を国際基準に!これでいいの?日本のジェンダー不平等!国会議員とNGOの街頭リレートーク」はむねっと発言
こんにちは。私達は「はむねっと」です。本日は、女性差別撤廃条約実現をめざす街頭リレートークに参加させていただきありがとうございます。
正式名称は公務非正規女性全国ネットワーク はむねっと で、非正規公務員の当事者団体です。公務員の「公」の字を上下に分けるとカタカナの「ハ」と「ム」になることから名前をつけました。
さて、東京新聞2024年5月9日に 退職金ゼロにする奇策が全国自治体で横行 非正規公務員5.8万人、勤務が毎日15分短いだけで「パート扱い」 という記事が出ました。総務省の調査で、1日の勤務時間を基準より約15分だけ短くされ、退職金が出ない非正規公務員が約5万8000人いることがわかったという内容です。
ちなみに、同じ調査によると、地方自治体で働く非正規職員は合計で121.9万人です。正規職員は約280万人なので、非正規が非常に多くなっていることがわかります。なかには、非正規のほうが正規よりも多い自治体もあります。非正規職員は、市役所や区役所、図書館、学校、保育園など、ありとあらゆる部署にいます。そして、その8割が女性です。ソーシャルワーカーなど、様々な相談員もほとんどが非正規です。
はむねっとは、非正規公務員の扱いを、社会問題として見える化するために、2021年から調査・発信・国との懇談などを行ってきました。2024年もアンケート調査を行うため、現在、準備を進めています。
非正規の何が問題なのか。
まず、賃金が安いです。たいていのところで正規職員の新卒1年目より低く設定されています。すごいベテランでも、正規職員に仕事を教えるような人でもそうです。生活を支えるにはかつかつ、あるいはそれ以下の金額です。そして、雇用が不安定です。どんな専門的な仕事をしている人でも、地域の人に頼りにされていても、1年契約です。
なぜこういうことになっているのか。
行政が取り組むべき地域の課題は、社会の複雑な変化によって変わっていきますが、それに対応する人員を正規職員として雇わず、場当たり的に非正規で補充してきました。その多くが地域や近隣の女性で、行政は、家計補助的な立場だろうと決めつけ、スキルや経験を全く評価しない、低賃金かつ不安定雇用の扱いをしています。待遇が悪ければ、普通はサービスの質が保てなくなりますが、多くの現場では働く人の熱意でギリギリキープされています。これは、地域で働く女性の尊厳を行政が傷つけ、搾取しているということです。
さらに、2020年度に、会計年度任用職員という制度が導入されました。待遇を改善するため、という触れ込みでしたが、実際には、期限を設けて雇い止めをしやすくしたり、退職金をなくしたり、という姑息なことが各地で行われています。
私自身、今年の3月に自治体の男女センターを雇い止めされました。そのとき、子どもに「一生懸命仕事しても、お母さんみたいにやめさせられるってこと?」ときかれました。悲しいですが現状の答えは「Yes」です。
非正規公務員問題は、性差別と雇用差別が複合しています。自治体で働く非正規公務員に女性が多いのは、家族のケアなどの負担や時間的制約から、近くで働くことを優先した結果です。非正規公務員として働く母親の処遇は、地域の子どもたちのまなざしにさらされています。これでどうして将来の働き方や職業選択、そして自分のまちに希望を持てるでしょうか。自治体が、そのまちの女性や子どもたちの生きる希望を奪っているのです。
退職金を削るために勤務時間を15分だけ縮めるような姑息なことをやめ、培ったスキルや地域のネットワークをみすみす捨てるような雇い止めをせず、安心して働ける職場にすることを強く望みます。女性差別撤廃条約の選択議定書の批准は、そのあと押しになると期待しています。はむねっとはこれからも、街頭リレートークの活動に連帯していきます。ご清聴ありがとうございました。 (古川晶子)
はむねっと3周年ハイブリッド集会 当日資料
★プログラム★
第1部:13:00~13:30
はむねっと3年間の活動から、今後に向けて 3年目調査の報告ほか
第2部:13:35~15:00
講演「専門職非正規の不自由とジェンダー」
講師:廣森直子さん(大阪信愛学院大学 教育学部)
第2部資料
第3部:15:10~16:40
現場の声/組合での取組ほか
・学校図書館司書120人の正規職員化を要求(野田千佐子さん/鹿児島市職員労働組合)
・学校司書の専門性を訴え続けて(林綾子さん/上田市小中学校図書館職員労働組合)
・会計年度任用職員の病気休暇について(神田まきおさん/全統一千葉市非常勤職員組合)
市民の声
・サービスの受け手としての市民(佐久間美紀子さん/図友連) ほか
リレートーク
・Aさん(恣意的な雇止め/会計年度任用職員)
・Bさん(3年公募/期間業務職員)ほか
※追加報告「『2024ILO専門家委員会報告書』で、大きな前進が」
3周年集会アピール